事件

先日、とある保険代理店の事件が報道されました。
要約するとある保険会社からおよそ１００億円近い手数料を不正に受け取ったと。

１００億ですよ！
でも実はこの仕組みは額の大小は別にして昔からあることなんです。
今回の場合はこうです。
保険代理店のＡ社が、知り合いの会社の名義を借りて法人用保険に加入します。
このときの保険料はＡ社が建て替えます。
このときの保険料を仮に１０００万円とします。
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Ａ社には保険会社からおよそ６００万円の手数料が入ります。
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数年後（おそらく３年後くらい）保険を解約します。その時に解約返戻金が発生します。
たぶん支払保険料に対して８０％位でしょうか。
１０００万円×３年＝３０００万円（保険料総額）
３０００万円×８０％＝２４００万円（解約返戻金）
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Ａ社は解約金を契約者の会社から返してもらいます。
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これでＡ社は３年分建て替えた３０００万円を手数料と解約金で回収できます。

この例では収支プラマイ０ですが、実際には手数料がもう少し高かったり、解約金が高かったりで、多少のプラスがあったと思われます。これを数万件やっていたんですね。

このスキームは個人でもやっている営業がいると聞きます。
つまり「今月厳しいから名前貸して。私がしばらく払った後解約するから、その時の解約金はちょうだいね。」
こんな感じですね。

まあそれもこれも手数料が高いから可能なんですね。
みなさん高い手数料を払うならこんな人を担当にするのはやめましょう。なぜならこういう人の仕事は長続きしないので、結局退職してしまいます。すると専任の担当者のいない代わりに安い通販型の保険に最初から加入するほうがお得だからです。